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「こころざし」
これだけの言葉をたった一文字で表せられる事って素晴らしいと思った。 音大の学内コンクールで一位。これが私の当面の目標。 届きそうで届かない。 近いようで遠い。 去年は予選を通過できた。しかし、今年もできるかどうかはわからない。 師匠のCD「ドリームネット」を聞いていた。 馬鹿な私はそのドリームネットという曲を再現したくなった。 コンクールで、弦楽四重奏とピアノの伴奏付の妄想をしてしまった。 賞金は一位になれば五万円。 一位になりゃ一人一万は払える。 淡い夢だ。 そんなこと考えてるうちに、なぜか涙が出てきた。 自分の甘さに、自分の弱さに。 去年の学内コンクール、一番思い出に残ってるのは自分の演奏ではなかった。 学校で一番尊敬しているサックス先輩の演奏だ。 ジャズ科なのだが、それはとても素晴らしい。 音色やイントネーションの違いはあるものの、音楽への熱さが伝わってきた。 結果が出ていたわけでもない。 しかし、自分は涙が溢れた。あんなに泣いたのは久しぶりだった。 結果どうこうではない。こんなに自分の演奏を恥じたことは無かった。 大きな夢をふりかざしておきながら、目の前の現実に勝てない私は、自分で自分を憎んだ。 それと同時に、予選で敗退していった人達への申し訳なさでいっぱいになった。 それが悪循環となり、結局涙は演奏中、演奏後もとまらなかった。 目が腫れて、先輩に挨拶にいけなかった。伴奏者は優しく見守ってくれた。 ただ一言でいえば、「くやしい」に尽きる。 それだけでは語れないが、この一言が全てでもある。 伴奏者、曲、師匠。そのどれもが、この時の自分の最善であった自信がある。 しかし、成せなかった。 それは、単なる練習不足でしかなかったのだ。 精神的に本番に負ける未熟な部分もあっただろう。 だがそんなことを吹っ飛ばすくらい練習すればよかったのだ。 自分の信じるものを、客に、審査員に聞かせてやればよかったのだ。 悔いている。 この気持ちを思い出した今日。 「コンクール一位」 私がしばしば、軽々しく言うことだ。 しかし、決意の中ではそうではない。 できれば、一生に一度の決戦と思いたい。 だが、それをする勇気すらない。 本気を出す、そんなことが恐ろしくてたまらない。 しかし、これを飛び越えないことには、自分は前に進めない。 これまで、学校で試験とコンクール、あわせて三曲、ソロの曲を吹いた。 それぞれ、得たものはあった。今年一年、音楽へのアプローチが変わった。 とても変化のあった一年。かわらなかった事もあるが、得たものはとても大きい。 ただ、目の前にあるのにたったひとつ越えられない壁。 「自分の限界に挑む」 我慢ができないわけではない。 それをして、負けたときの自分のプライド、自信が崩れるのが怖いのだ。 高校でも、大学受験でも、大学のコンクールでも、それは成せなかった。 しかし、今度こそ、本気で限界を目指そうかと思う。 闇雲にやるわけでもなく、全て計算してやるわけでもない。 方法から、本気で悩み続けるであろう。 自分の最終目標は学内コンクール一位ではない。 もっとその先にある、あるいは、全く違うものなのかもしれない。 しかし、人に認められる演奏を目指すことには変わりは無い。 一位をとる。マイナス思考な俺が言えるようになったハッタリだ。 ある意味、他人に見せる誓いでもあるのだ。 しかし、これがクリアできなかったら辞める。 そんな気持ちで物事に取り組むことができない。 強制的にでも状況を作ってほしい限りだ。しかし、それも甘え以外の何物でもない。 本気 簡単なようで難しい、奥の深い言葉だ。
by sukiyakissu
| 2006-04-03 00:53
| 雑談
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